「痛いの痛いの飛んでいけ!」は医学的に解明されている。
手や足をどこかにぶつけて思わず手を当てる経験はだれでもあると思います。
「痛いの痛いの飛んでいけ!」とおまじないのように痛いところを擦ると何となく
痛みが減ったような気がします。
実はこれはおまじないでもなく、医学的に証明されているのです。
ゲートコントロール説といわれる痛みを抑制する働きの一つです。
例えば膝をどこかにぶつけて痛みがあるとします。
痛みの信号は膝から足を上り背骨を通って脳に伝わります。
手で痛みがある膝を擦る信号も、足を上って背骨を通って脳に伝わります。
膝を擦る信号が背骨のところで、痛みの信号が脳に伝わるのを抑制することが分かっているのです。
他にも痛みを抑制する働きは脳にもあります。
鍼灸が様々な痛みを軽減するのは、
これらの身体が本来持っている
痛みを抑制する働きを高めているからです。
参考図書:東洋医学はなぜ効くのか、著:山本高穂・大野智、講談社