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感覚麻痺について※脳卒中後遺症の症状の一つです。

脳卒中後遺症の症状には様々なものがあります。

 

その中に、感覚麻痺があります。

 

・触られたことが、分からない。

 

・身体半身が痺れる・痛い。

 

・熱いもの、冷たいものに触っても温度が分からない。

 

・立った時に麻痺側の足に体重が乗っているのが分からず、不安定だ。

 

・手足は動いていても、自分の手足であると思えない、などです。

 

これらの感覚は体性感覚と言われるものです。

 

体性感覚は、

 

・皮膚・粘膜で感じる表在(皮膚)感覚の、触圧覚・温痛覚と

 

・筋・腱・関節などで感じる深部(固有)感覚に分けられます。

 

深部(固有)感覚は筋肉の緊張や関節の曲がり具合から、

 

手足の位置・動き・身体の姿勢を認識する感覚です。

 

 

特に深部感覚が障害を受けると、

 

・手足の関節の動きを眼で見ないと認識できない、

 

・動いているのは分かるけど、どこが動いているのか分からない。

 

・座った状態、立った状態のとき、バランスがとれない。

 

のような症状が見られます。

 

 

麻痺側に痙縮があって血流が悪くなり浮腫みがあると、

 

感覚を受け取るセンサーの働きが悪くなり、

 

手足の感覚が鈍くなる傾向があるようです。

 

 

★麻痺側の血流を促す。

 

★痙縮を取り除く

 

★自分の手足・身体の感覚を取り戻す

 

これらは脳卒中後遺症の方の重要なテーマと考えています。

 

 

参考図書:病気がみえる、脳・神経、第二版、医療情報科学研究所:イラスト解剖学第10版、中外医学社

 

 

 

 

 

 

 

 

不安になると不安になる記事ばかり探してしまう理由

病気になると不安になり、悪いことばかりが頭の中を占めてしまうことが多いです。

 

「今より悪くなったらどうしよう?」

 

「これから仕事・家のことをどうしよう?」

 

「自分はどうなってしまうんだろう?」

 

など不安にかられて情報をネットで検索します。

 

なぜか、ネガティブな情報ばかりが目についてしまい、ネガティブな情報を追いかけてしまう傾向があります。

 

人はどうして不安なニュース・情報ばかり集めて見てしまうのでしょうか?

 

私達の身体と心の働きは、何千年も前に洞窟に住んで狩猟生活をしていた時とほとんど変わりません。

 

洞窟の生活、狩猟生活を想像してみますと、

 

「今日の天気・明日の天気は?」

 

「天敵の狼、クマ、毒を持つ蛇はどこにいる?」

 

「食料になる木の実・魚はどれくらい摂れるだろうか?」

 

「今年の冬は寒いだろうか?越せるだろうか?」

 

不安・恐怖だらけです。

 

しかもその不安や恐怖は自分や家族の命の危機と結びついています。

 

なので、命に係わる不安・危険な情報はいち早くキャッチして記憶しておかなければなりません。

 

大昔からの人の行動と心の仕組みは変わっていないので、

 

危険・不安と結びついている不安な情報ほど聞きたがるのです。

 

こんな時は、ノルアドレナリンなどの交感神経を興奮させるホルモンが分泌されます。

 

ノルアドレナリンは「戦うか逃げるか!!」のホルモンと言われています。

 

「危険と戦うか?逃げるか?」の選択をせまります。

 

 

この不安な状況を乗り切る方法の一つが、

 

ノルアドレナリンの働きを抑制する

 

「オキシトシン」です。

 

 

オキシトシンは「絆ホルモン」「癒しホルモン」ともいわれており、

 

人と繋がりを感じると分泌されるホルモンでもあります。

 

人と会話したりするだけでも分泌されます。

 

犬や猫のペットと見つめあうだけでも人間にもペットにも分泌されます。

 

不安な時ほど、誰かに話してみるだけでも心が落ち着くものです。

 

オキシトシンには炎症を抑える作用もあるとも言われています。

 

また、オキシトシンの分泌が多い人は、心臓血管系の病気にかかるリスクが低いとも言われています。

 

不安な時は、まずは誰かと話してみると良いですね。

 

参考図書・ストレスフリー超大全・樺澤紫苑

 

 

 

痛みの原因に、心と脳の働きが関係している可能性があります。

首・肩・腰の痛みが長期に続くと気持ちも憂鬱になり、

 

痛みのことが頭から離れなくなってしまいます。

 

痛みは腰や肩からの神経を伝わって最終的に脳に伝わります。

 

痛みが長期間続くと、

 

脳内での痛みを感じる神経の仕組みが変わってしまうことがあります。

 

 

脳内の痛みのコントロールには

 

「扁桃体」と「前頭前野」が関連しています。

 

★扁桃体は不安・恐怖・怒りの感情と深く関わっています。

 

このような感情が続くと扁桃体が刺激され続けて興奮しやすくなります。

 

 

★前頭前野は人間の意思・創造力・判断力・理性などの高度な働きをしいてます。

 

前頭前野の一部には、痛みを抑制する役割があり

 

扁桃体が興奮しすぎないようにセーブする働きがあります。

 

 

痛みがあっても前頭前野の働きで、ある程度の期間は扁桃体の興奮を抑えています。

 

しかし、長期間続くと前頭前野の働きが低下してしまい扁桃体が強く興奮してします。

 

このため痛みに脳が過敏に反応してしまうといわれています。

 

通常であれば「1」の痛みを「5」の痛み、場合によっては「10」の痛み

 

として何倍にも強く感じてしまうのです。

 

 

こうなると前頭前野の働きは低下しており

 

意志力・判断力が鈍ってしまうので、

 

怒りっぽくなる・気分が落ち込む・ミスが多くなる等が多くなります。

 

このように痛みと心・脳の働きは深く関係しているのです。

 

 

参考図書;慢性疼痛・脳神経疾患からの回復

 

YNSA山元式新頭鍼療法入門

 

監修:山元敏勝 著:加藤直哉

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