お知らせ・コラム Information

感覚麻痺について※脳卒中後遺症の症状の一つです。

脳卒中後遺症の症状には様々なものがあります。

 

その中に、感覚麻痺があります。

 

・触った時又は触られたことが、分からない。

 

・身体半身が痺れる・痛い。

 

・熱いもの、冷たいものに触っても温度が分からない。

 

・自分の手足、身体半分の位置が分からない。

 

・手足は動いていても、自分の手足であると思えない、などです。

 

これらの感覚は体性感覚と言われるものです。

 

体性感覚は、

 

・皮膚・粘膜で感じる表在(皮膚)感覚の、触圧覚・温痛覚と

 

・筋・腱・関節などで感じる深部(固有)感覚に分けられます。

 

深部(固有)感覚は筋肉の緊張や関節の曲がり具合から、

 

手足の位置・動き・身体の姿勢を認識する感覚です。

 

 

深部感覚が障害を受けると、

 

・手足の関節の動きを眼で見ないと認識できない、

 

・動いているのは分かるけど、どこが動いているのか分からない。

 

・座った状態、立った状態のとき、バランスがとれない。

 

のような症状が見られます。

 

 

脳卒中後遺症の方が、リハビリを進めていく上で、

 

自分の手足の実感を持って動けるようになることが、重要な課題の一つと考えています。

 

 

実際、「自分の手足の感覚が感じられない、手足の実感がない、薄い。」

 

とリハビリに対するモチベーションにも影響するようです。

 

「自分の手足・身体の実感を取り戻す」ことは、

 

脳卒中後遺症の方の重要なテーマと考えています。

 

 

参考図書:病気がみえる、脳・神経、第二版、医療情報科学研究所:イラスト解剖学第10版、中外医学社

 

 

 

 

 

 

 

 

言葉が思うように喋れない。脳卒中後遺症の症状の一つです。

YNSAの鍼施術の大きな特徴は、脳梗塞、脳出血後遺症・パーキンソン病といった疾患に対して取り組んでいるところです。

 

施術を続ける事により、

 

・発語が多くなった。会話する意欲が出てきた。

 

・話しやすくなった。

 

・「ありがとう」「お願いします」などの発語が増え、介護する家族の気持ちが楽になった。

 

などの声を頂いております。

 

 

失語症まだまだ不明な事が多いのですが、

 

脳卒中後遺症に見られる症状には大きく

 

ブローカー失語症(運動性失語)

 

ウェルニッケ失語症(感覚性失語)などがあります。

 

・ブローカー失語症は、聞いている事は分かるけれども口や舌が上手く動かずしゃべれない。

(運動性失語)

 

・ウェルニッケ失語症は、聞いていることが理解できず意味のない言葉を話してしまう。

(感覚性失語)

 

このような症状がでてきます。

 

 

聞いた言葉を話す場合には、

 

・聴覚野→感覚性言語中枢→運動性言語中枢→運動野と移行して言葉を話します。

 

書かれた言葉を話すには

 

見た情報は

 

・視覚野→感覚性言語中枢→運動性言語中枢→運動野と移行して言葉を話すことになります。

 

 

通常は大脳皮質の左半球が言語優位で、右半球は物の形や空間の認知に重要です。

 

 

左右の大脳半球は機能をお互いに補うように機能しています。

 

 

参考図書:生理学第二版、医歯薬出版株式会社

 

 

 

「便秘」になるのはどうして?

脳卒中後遺症、パーキンソン病、自律神経失調症、更年期障害などの症状の一つに「便秘」があります。

 

そもそも「お通じ(排便)」とはどのような仕組みなどでしょうか?

 

神経の仕組みとしては、

 

腰椎と仙骨にある排便中枢と大脳・脳幹が関係しています。

 

まず便は直腸に貯められます。

 

これがある程度の量になると排便中枢から大脳に情報が送られて便意を催します。

 

しかし、大脳の意思で排便は抑制されています。

 

排便時は大脳からの抑制が解かれて、排便中枢からの指令で肛門の内と外にある括約筋、

 

直腸が連携を取って排便します。

 

排便の際は、大脳からの指示で腹筋や横隔膜が動いて腹圧を上げて排便を促します。

 

排便中枢は交感神経と副交感神経の両方の働きで連携を取っています。

 

交感神経は主に「排便を抑制する方(便を貯める)」に、

 

副交感神経は「便を出す方」に働きます。

 

このため、更年期障害・不眠・精神的不安・過敏性腸症候群・自律神経失調症などで自律神経が乱れると便秘や下痢の症状が起こりやすいのです。

 

脳卒中後遺症やパーキンソン病では、脳の障害を受けた個所により

 

自律神経のバランスが乱れて便秘の症状がでるケースが多いです。

 

参考図書:生理学第3版、公益社団法人東洋療法学校協会、医歯薬出版株式会社

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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