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「脳卒中かもしれない!」こんな時は、すぐ病院へ!

脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血のことをまとめて脳卒中という言い方をします。

 

脳卒中は後遺症の程度によって、介護が必要になってしまう大変な病気です。

 

発見の速さ・手術などの対応までの時間が、救命率・後遺症の程度に大きく影響します。

 

脳卒中の病院前診断ツールの一つとして、

 

CPSS(シンシナティ病院前脳卒中スケール)があります。

 

項目としては、

 

顔のゆがみ

歯を見せるように笑ってもらった時、左右対称でなければ異常

 

上肢挙上

眼を閉じて10秒間両手を挙上させて、片側が下がってくるか、又は挙上できなければ異常

 

構音障害

患者に話をさせて、呂律が回らない、意味不明な発言、又は言葉が出なければ異常

 

これらの内、一つでも異常があれば脳卒中の可能性があるので、

 

医療機関を早期に受診したほうが良いです。

 

 

又、脳卒中に繋がる危険因子としての基礎疾患・生活習慣があります。

 

基礎疾患にとしては高血圧・糖尿病・脂質異常症、

 

生活習慣としては喫煙・大量飲酒・肥満・運動不足があります。

 

逆にいうと、これらの危険因子がある方で、

 

CPSSの項目に該当する項目の

 

・顔のゆがみ(顔の片側が下がる)

 

・上肢挙上困難(手が挙がらない)

 

・構音障害(言葉がでない、呂律が回らない、意味不明な言葉がでる)

 

一つでも症状がでたら、医療機関を早めに受診した方が良いでしょう。

 

 

参考図書:病気がみえる第二版、脳・神経、編集:医療情報科学研究所

 

 

 

 

 

 

痙縮(けいしゅく)について。※脳卒中後遺症の症状のひとつです。

脳卒中後遺症の症状の一つに「痙縮(けいしゅく)」があります。

 

 

麻痺側の手足の筋肉が異常に緊張してしまい、

 

 

・手を握ったまま開けない。肘が曲がって伸びない

 

 

・膝が伸びたままで曲がらない。

 

 

・足裏が内側を向いた形で固まってしまう。

 

 

など日常生活の動作に大変支障がでてしまう症状の一つです。

 

 

身体を動かす指令は、大脳の運動野というところから指令が手足・身体全体に伝わります

 

 

動作に必要な筋肉を収縮させて手足・身体を動かします。

 

 

筋肉が収縮しすぎると筋肉を痛めてしまうので、大脳のすぐ近くの

 

 

大脳基底核と言われるところが、力の出し方に制限をかけたり統合・調整をしています。

 

 

脳梗塞・脳出血が起こってしますうとこれらの力の調整が上手くいかなくなるので

 

 

痙縮が起こると考えられています。

 

 

痙縮した指・肘・などを無理に伸ばそうとすると、筋肉は逆に縮もうとします。

 

 

なぜなら筋肉を傷めないようにするためです。

 

 

痙縮によって手足の血流が悪くなると、手足からの感覚の情報が脳にうまく届かなくなり、

 

 

手足の関節の動きや筋肉が硬くなってしまう事もあるようです。

 

 

リハビリを進めるには、痙縮の軽減は大きなテーマになります。

 

 

参考図書:病気がみえる、脳・神経、医療情報科学研究所

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

痛みの原因に、脳の働きが関係している可能性があります。

首・肩・腰の痛みが長期に続くと気持ちも憂鬱になり、

 

痛みのことが頭から離れなくなってしまいます。

 

痛みは腰や肩からの神経を伝わって最終的に脳に伝わります。

 

痛みが長期間続くと、

 

脳内での痛みを感じる神経の仕組みが変わってしまうことがあります。

 

 

どうしてでしょうか?

 

脳内の痛みのコントロールには

 

「扁桃体」と「前頭前野」が関連しています。

 

扁桃体は不安・恐怖・怒りの感情が続くと興奮しやすくなります。

 

痛みによる不安・恐怖・怒りなどの心の状態により脳の扁桃体が刺激され続けます。

 

 

前頭前野は人間の意思・創造力・判断力・理性などの高度な働きをしいてます。

 

前頭前野の一部には、痛みを抑制する働きがあるといわれています。

 

また、前頭前野は扁桃体が興奮しすぎないようにセーブする働きがあります。

 

痛みがあっても前頭前野の働きで、ある程度の期間は扁桃体の興奮を抑えています。

 

しかし、長期間続くと前頭前野の働きが低下してしまい扁桃体が強く興奮してします。

 

このため痛みに脳が過敏に反応してしまうといわれています。

 

こうなると前頭前野の働きは低下しているので、

 

怒りっぽくなる・気分が落ち込む・判断力が鈍ったりします。

 

このように痛みと心の働きと脳の働きは深く関係しているのです。

 

 

 

参考図書;慢性疼痛・脳神経疾患からの回復

 

YNSA山元式新頭鍼療法入門

 

監修:山元敏勝 著:加藤直哉

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