お知らせ・コラム Information

感覚麻痺について※脳卒中後遺症の症状の一つです。

脳卒中後遺症の症状には様々なものがあります。

 

その中に、感覚麻痺があります。

 

・触った時又は触られたことが、分からない。

 

・熱いもの、冷たいものに触っても温度が分からない。

 

・自分の手足、身体半分の位置が分からない。

 

・手足は動いていても、自分の手足であると思えない、などです。

 

これらの感覚は体性感覚と言われるものです。

 

体性感覚は、

 

・皮膚・粘膜で感じる表在(皮膚)感覚の、触圧覚・温痛覚と

 

・筋・腱・関節などで感じる深部(固有)感覚に分けられます。

 

深部(固有)感覚は筋肉の緊張や関節の曲がり具合から、手足の位置や姿勢を認識する感覚と

 

振動を感じる感覚です。

 

深部感覚が障害を受けると、

 

・手足の関節の動きを眼で見ないと認識できない、

 

・動いているのは分かるけど、どこが動いているのか分からない、

 

のような症状が見られます。

 

 

脳卒中後遺症の方が、リハビリを進めていく上で、

 

自分の手足の実感を持って動けるようになることが、重要な課題の一つと考えています。

 

 

実際、「自分の手足の感覚が感じられない、手足の実感がない、薄い。」

 

とリハビリに対するモチベーションにも影響するようです。

 

「自分の手足、身体の実感を取り戻す」ことは、

 

脳卒中後遺症の方の重要なテーマと考えています。

 

参考図書:病気がみえる、脳・神経、第二版、医療情報科学研究所:イラスト解剖学第10版、中外医学社

 

 

 

 

 

 

 

 

『脳梗塞リハビリーKURODA LABー』の黒田先生と対談させていただきました。

4月10日(月)に『脳梗塞リハビリーKURODA LABー』黒田先生の治療院にて対談させていただきました。

 

黒田先生は、作業療法士で、促通反復療法(川平法)上級者の資格をお持ちです。

 

脳梗塞リハビリ専門家として臨床だけでなくセミナー講師など幅広く活動されていらっしゃいます。

 

私達は鍼灸師としてYNSA®(山元式新頭鍼療法)の鍼施術で脳梗塞・脳出血後遺症の患者様を見させていただいております。

 

同じ脳梗塞・脳出血後遺症の患者様をみさせていただく施術者として、症例を通して意見交換をさせていただきました。

 

促通反復療法(川平法)・YNSA®(山元式新頭鍼療法)鍼施術を平行して行うことに、より良い可能性が感じられました。

 

今後も情報交換しながら患者様の回復に貢献できればと思います。

 

 

 

痙縮(けいしゅく)について。※脳卒中後遺症の症状のひとつです。

脳卒中後遺症の症状の一つに「痙縮(けいしゅく)」があります。

 

麻痺側の手足の筋肉が異常に緊張してしまい、

 

 

・手を握ったまま開けない。肘が曲がって伸びない

 

・膝が伸びたままで曲がらない。

 

・足裏が内側を向いた形で固まってしまう。

 

など日常生活の動作に大変支障がでてしまう症状の一つです。

 

 

身体を動かす指令は、大脳の運動野というところから指令が手足・身体全体に伝わります。

 

筋肉は収縮することで力を発揮します。

 

筋肉が収縮しすぎると筋肉を痛めてしまうので、大脳のすぐ近くの

 

大脳基底核と言われるところが、力の出し方に制限をかけたり統合・調整をしています。

 

脳梗塞・脳出血が起こりやすい部分は、大脳・大脳基底核から手足・身体に向かう神経のルート上にあります。

 

このルートが障害を受けてしまうので、痙縮が起こると考えられています。

 

 

痙縮した指・肘・などを無理に伸ばそうとすると、筋肉は逆に縮もうとします。

 

なぜなら筋肉を傷めないようにするためです。

 

 

痙縮をゆるめる、硬くなった関節を柔らかくするヒントはいくつかあると考えられています。

 

リハビリを進めるには、痙縮の軽減は大きなテーマになります。

 

 

参考図書:病気がみえる、脳・神経、医療情報科学研究所

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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