YNSA®(山元式新頭鍼療法)のポイント、大脳について
YNSA®(山元式新頭鍼療法)のポイントに「大脳」点があります。
診断点は上腕部(力こぶ)の筋肉のやや内側にあります。
鍼をする大脳点は、髪際からやや上のエリアで、左右にあります。
実際の大脳は大きく分けると「大脳基底核」「大脳辺縁系」「新皮質」の部分に分けられます。
脳梗塞・脳出血になり脳細胞にダメージを受けると、ダメージを受けた部分により様々な症状が出てきます。
左側の脳にダメージを受けると右麻痺、右側の脳にダメージを受けると左麻痺になります。
それは感覚を認識するルートは脊髄で反対側に交差し、
運動を命令する新皮質からのルートは脳の深い部分で交差しているので、
反対側の症状が出ることが多いのです。
そのほか、言葉を話したり、言葉を理解する言語中枢は大脳左半球にあるので、
左の脳がダメージを受けると、失語症などの症状が起こる原因とされています。
パーキンソン病では、大脳基底核の黒質と言われる部分でのドーパミンの分泌が少なくなることが原因とされています。
大脳基底核は運動の調節に関係しています。
この部分に障害が起こるので、パーキンソン病特有の、前傾姿勢・小刻み歩行・無動・などの症状が起こるのです。
また、大脳基底核は自律神経の中枢である大脳辺縁系・視床下部とも密接に繋がっているので、
この部分に障害が起こると、不眠・便秘・情動の不安定などの自律神経症状の原因となります。
YNSA®の鍼施術では、上腕部(力こぶ付近)の診断点の左右差を見ながら、
頭皮のツボに鍼をしていきます。
YNSA®の鍼施術では座ったまま施術が出来るので、服を着替える必要はありません。
頭皮に鍼をして30分程置きます。
その間に、手足のお灸・鍼・運動法などを行います。
参考図書:生理学第3版・公益社団法人東洋療法学校協会・医歯薬出版株式会社