痛みを脳が過敏に感じている可能性があります。
腰痛・首・肩・膝などの痛みが長く続くとつらいものです。
痛みは身体からの神経を伝わって最終的に脳で感じています。
痛み止めを飲んで痛みが軽減することもよくありますが、
痛みが長期間続くと痛み止めが効かなくなってくるケースもあります。
それは脳内での痛みを感じる神経の仕組みが変化したことが考えられます。
脳内の痛みの感じ方には
「扁桃体」と「前頭前野」が関連しています。
「扁桃体」は脳の深いところにあって進化論的には古いもので他の哺乳類はもちろん爬虫類などにも存在するものです。
扁桃体は不安・恐怖・怒りの感情と深く関連していて、このような感情が続くと興奮しやすくなります。
痛みによる不安・恐怖・怒りなどの心の状態により脳の扁桃体が刺激され続けます。
一方、脳の前頭前野は人間は特に発達進化しています。
前頭前野は意思決定や創造力、判断力、計画性など高度な働きをしています。
そして痛みのコントロールとも関係していて、扁桃体が興奮しすぎないようにセーブする働きがあります。
なので痛みがあると前頭前野の働きで、ある程度の期間は扁桃体の興奮を抑えています。
しかし、長期間続くと前頭前野の働きが低下してしまい扁桃体が強く興奮してします。
このため痛みに脳が過敏に反応してしまうといわれています。
こうなると前頭前野に働きは低下しているので、
怒りっぽくなる・気分が落ち込む・判断力が鈍るなどの症状が出てきます。
このように痛みと心の働きと脳の働きは深く関係しているのです。
YNSA®の鍼施術により、痛みに敏感になった脳が穏やかになり、
痛みが軽減する可能性があります。
参考図書;山元式新頭鍼療法の実践
監修:山元敏勝 著:加藤直哉、冨田祥史
三和書籍