歩く事は身体にも脳にも良い!!
御高齢でも元気な方をテレビやSNSで見ると
「ああなりたい。」「いつまでも元気でいたい!」
と誰でも思います。
元気なご高齢の方で、共通して言える事の一つに、
良く身体を動かしていることだと思います。
最近の研究では運動をすると筋肉から「マイオカイン」というホルモン分泌されることが分かっています。
この「マイオカイン」は散歩などの軽く汗をかく程度の運動で分泌されることが分かっています。
激しい運動は逆効果のようです。
マイオカインは抗炎症作用があるので、病気の原因となる
いろいろな炎症を抑えることが分かってきています。
炎症が血管で起これば動脈硬化がおこります。
この動脈硬化が心臓の血管で起これば心筋梗塞、
脳の血管で起これば脳卒中、
脳の神経細胞で起これば、パーキンソン病などの神経変性疾患
肺などの内臓で起こればガンなどを発症します。
これらのマイオカインの働きによって
身体の中で起こった炎症を軽減することができれば
「健康寿命」を伸ばすことは期待できる可能性があります。
また、運動することによって
「下降制抑制系」といって脳が痛みを抑える働きを高めること。
「痛み閾値の上昇」がおこり脳が痛みに過敏になることを防ぐ事。
事が分かってきています。
その他に、脳神経細胞の栄養であるBDNF(脳由来神経栄養因子)というタンパク質が作られるので、
「記憶力の向上」など頭の働きが良くなる。
事が期待できます。
このように、散歩などの軽い運動はまさに
「百薬の長」ともいえます。
参考文献 慢性痛のサイエンス 著:半場道子 医学書院