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免疫力について(腸内環境はなぜ関係するのか?)

さまざまな病気と免疫力の働きには、深い関連があると言われています。

免疫力には大きく二つの働きがあります。

 

①身体の中に入ってきた外敵(ウィルス・細菌・異物)を認識して攻撃する

②攻撃を制御する。外敵が居なくなったら攻撃を止める。

です。

免疫力が低下するということは、

①外敵を認識する力、攻撃する力が衰える。

②攻撃を制御する力(攻撃を止める力)が衰える。

という事です。

 

免疫力が低下すると、例えば害になるウィルスが入ってきても

①攻撃する力が弱いので感染してしまう。

②症状が落ち着いても攻撃を止める力が弱いので、症状が長引いたり、他の症状がでてくる。

のようなことが起こります。

 

免疫細胞の多くは腸内におり、体内の約70%の免疫細胞が腸内に存在すると言われています。

 

食べ物を消化吸収して栄養や水分を血管内に取り込むのが,小腸・大腸だからです。

 

体内に取り込むときに、身体にとって害のあるものを取り込まないようにするためです。

 

最近、免疫力と腸内環境・腸内フローラの関連が言われるようになったのはこのためです。

 

 

 

 

歩く事は「百薬の長」!!

涼しくなってきました。

 

散歩にちょうど良い季節です。健康法として歩くことが推奨されていますが、なぜでしょうか?

 

少なくとも3つはあります。

 

  ①筋肉から「マイオカイン」という抗炎症作用があるホルモンが分泌されること。

 

  ②痛みを抑える機能が高まる事。

 

  ③記憶力の向上など、頭の働きが良くなる。などです。

 

 

 

Q1、マイオカインはなぜ身体に良いのですか?

 

A1、「マイオカイン」には抗炎症作用があると言われています。

   

  抗炎症作用により動脈硬化のリスクを軽減させることが期待できます。

 

  この結果、心筋梗塞・脳出血・脳梗塞・クモ膜下出血や

 

  内臓疾患のリスクを軽減させる事が期待できます。

 

 

Q2、なぜ歩くことが痛みの軽減に繋がるのですか?

 

A2、身体には痛みを軽減する「下降性抑制系」と言う働きがあります。

 

  ウォーキングなどの有酸素運動によって下降性抑制系の働きが高まり、

 

  脳が痛みに過敏になることを防ぐ事が分かってきています。

 

 

Q3、歩くとなぜ頭の働きが良くなるのですか?

 

A3、歩くと脳の中で脳神経細胞の栄養であるBDNF(脳由来神経栄養因子)

 

  というタンパク質が作られることが分かっています。

 

  BDNFは脳神経細胞・神経線維の栄養になると言われています。

 

  このBDNFによって脳細胞の繋がりが良くなり

 

 「記憶力の向上」など頭の働きが良くなる。

 

  事が期待できます。

 

 

このように、散歩はまさに

 

「百薬の長」ともいえます。

 

参考文献 慢性痛のサイエンス 著:半場道子 医学書院

「明け方よく足が攣ります!」は「足の冷え」の可能性があります。

明け方に足が攣ると、とても痛くてツライです。

 

足が攣った後は、よく眠れなかったり、眠るのが怖くなったり睡眠の質に影響します。

 

足が攣る原因はいくつか考えられますが、

 

足が冷えた事が原因の可能性もあります。

 

足が冷える原因には、エアコンの冷風があります。

 

冷風で足が冷えると、体全体も冷えて体温が下がる傾向があります。

 

必要以上に体温が下がらないようにするために、筋肉を活動させて熱を作り体温を維持しようという

 

ある種の自己防衛ともいえます。

 

寝るときに、薄手のレッグウォーマーなどでふくらはぎや足首周りを冷やさないようにすると、

 

改善できる可能性があります。

 

参考図書:生理学、第3版、医歯薬出版株式会社

 

 

 

 

 

 

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