人はなぜ不安なニュースばかり見てしまうの?
新型コロナウィルスやウクライナでの戦争
物価や電気代・ガス代などの値上げ、自分や家族の健康など不安なことは尽きないです。
不安になると分かっているのに、人はどうして不安なニュース・情報ばかり集めて見てしまうのでしょうか?
私達の身体の基本的な仕組みは、何千年も前に洞窟に住んで狩猟生活をしていた時とほとんど変わりません。
洞窟の生活、狩猟生活を想像してみますと、
「今日の天気・明日の天気は?」
「天敵の狼、クマ、毒を持つ蛇はどこにいる?」
「食料になる木の実・魚はどれくらい摂れるだろうか?」
「今年の冬は寒いだろうか?越せるだろうか?」
不安・恐怖だらけです。
しかもその不安や恐怖は自分や家族の命の危機と結びついています。
なので、命に係わる情報はいち早くキャッチしてその情報を記憶しておかなければなりません。
このような人の行動の仕組みは変わっていないので、
危険と結びついている不安な情報ほど聞きたがるのです。
こんな時は、ノルアドレナリンなどの交感神経を興奮させるホルモンが分泌されます。
ノルアドレナリンは「戦うか逃げるか!!」のホルモンと言われています。
「危険と戦うか?逃げるか?」の選択をせまります。
この不安な状態が長期間続いているのが、まさにこの
「コロナ禍+ウクライナの状況とその影響」です。
この長期間の不安を乗り切る方法の一つが、
ノルアドレナリンの働きを抑制する
「オキシトシン」です。
オキシトシンは「絆ホルモン」ともいわれており、
人と繋がりを感じると分泌されるホルモンでもあります。
人と会話したりするだけでも分泌されます。
犬や猫のペットと見つめあうと人間にもペットにも分泌されます。
オキシトシンは炎症を抑える作用もあるとも言われています。
オキシトシンの分泌が多い人は、心臓血管系の病気にかかるリスクが低いとも言われています。
実際にオキシトシンはストレスを低下させ、細胞の修復を促進する効果もあるようです。
参考図書・ストレスフリー超大全・樺澤紫苑