天気が悪くなる前に、めまいや頭痛が起こるのはなぜ?
天気が悪くなる前に頭痛・めまいを起こすケースがあります。
気象病・気象痛といわれています。
東洋医学的には、湿気が多くなり「湿邪」により「水滞」「気滞」といって体の中の水や血液の流れが滞ることが原因と言われています。
漢方薬では「五苓散」という身体の水分代謝・バランスを整える漢方薬が出されることが多いようです。
気象病・気象病と言われていますが、東洋医学では昔からあった考え方です。
西予医学的に解明されてきているようです。
めまいはどうして感じられるのでしょうか?
西洋医学的にどのように考えられているかというと、
天気が悪くなる前は低気圧が近くにくるので、ほんの少し気圧が下がります。
耳の奥にある「内耳神経」のなかに三半規管という部位があります。
この中はリンパ液に満たされており、その中にあるセンサーのような細胞が気圧の差を感じ取っていると言われています。
エレベーターや飛行機に乗った時に耳がキーンとなりますよね。
耳の奥で気圧差を感じ取っていることで起こる現象です。
この三半規管は中のリンパ液の流れで身体の傾きを感じ取っています。
めまいの症状は気圧の差を敏感に感じ取って
誤作動を起こしめまいや頭痛を起こしていると考えられています。
気圧の差を敏感に感じとってしまう原因は何でしょうか?
自律神経のリズムの乱れが考えらえます。
交感神経過敏になり過ぎると首肩周りの血流不全を起こし、
その影響で三半規管を含めた内耳の血流やリンパの流れが滞ることが原因と考えられています。
交感神経が過敏な状況が進むと免疫機能が誤作動を起こして
三半規管の中で炎症を起こしてしまうこともあります。
メニエール病の原因とも言われています。
自律神経のリズムを整える事が対策になります。
生活のリズムを整える事、
ストレスをため込み過ぎないこと
バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠が重要です。
参考文献:安保徹のやさしい解体新書・実業の日本社