YNSA®(山元式新頭鍼療法)のポイント「肝」について
YNSA®(山元式新頭鍼療法)のツボに「肝」があります。
診断点は首の筋肉である胸鎖乳突筋の中央付近にあります。
鍼を刺すポイントは、頭頂部近くの左右と又は耳の前左右にあります。
YNSA®では「肝」と「迷走神経」は関連があると考えています。
「肝」とは肝臓の「肝」ですが、東洋医学的には「将軍の肝」といわれ、思考思索の中心をなす臓器と考えられています。
「肝っ玉の据わった人」
という表現の「肝」にあたります。
また、肝は血・筋・爪・眼・怒り(精神的ストレス)・婦人科系の症状などとも関連すると言われています。
迷走神経は、脳から喉から心臓・消化管に分泌しています。
あまりにも複雑に入り組んでいるので「迷走」という名前が付いています。
迷走神経の役割は咽頭・喉頭の粘膜の感覚と嚥下運動、声帯筋の運動(発声)
消化管の運動、消化液の分泌、心臓拍動の抑制など非常に重要な働きをしています。
脳出血後遺症・脳梗塞後遺症・パーキンソン病・不眠症・自律神経失調症
更年期障害などの方の便秘や嚥下困難、精神的な不安定、ホットフラッシュ
などの自律神経の乱れに使うケースが多いです。
東洋医学では肝の経絡は足の親指の先から足の内側を通って内臓を経由して頭の方に流れていると考えられています。
経絡上の問題と考えられる腰痛・膝痛・肩首痛・運動障害などの症状にも使います。
参考図書:慢性疼痛・脳神経疾患からの回復(YNSA山元式新頭鍼療法入門)
監修、山元敏勝監、著、加藤直哉
解剖学、社団法人東洋療法学校協会、医歯薬出版株式会社