お知らせ・コラム Information

YNSA®の鍼で1回で治りますか?

様々な患者様からの質問の中で、

 

「YNSA®の鍼で、1回で治りますか?」

 

という質問を受ける事があります。

 

結論から言いますと、

 

YNSA®を含めて、鍼灸は魔法ではないです。

 

疾患の種類や程度によりますが、最初の施術で何らかの身体の変化を感じる方は多いです。

 

1回の施術で良くなったと感じる人もいれば、数回施術してから効果を感じる人もいます。

 

慢性化したり、疾患の種類によっては長期間の施術を考えていただくこともあります。

 

患者様の身体の状態や症状の程度にあわせて、施術を進めていきます。

 

 

 

腸と肝臓と脳が連携して腸内環境を維持している!!

最近の研究では「腸脳相関」といって腸と脳は連携して腸内環境を維持していることが分かってきています。

 

腸内環境の免疫に関する細胞が腸管粘膜の神経の近くに多く存在し、

 

腸内環境の情報を肝臓が集積・統合して迷走神経を介して脳に伝えて、

 

脳からは腸管免疫が過剰に働かないように迷走神経を介して

 

指令が脳から腸にフィードバックされる仕組みが明らかになったとのことです。

 

今までは、脳幹から肝臓・腸に繋がっている迷走神経は腸管の動きや消化液の分泌を行っていて、

 

腸からの情報を脳に伝えている事は明らかになっていませんでいした。

 

しかし、腸の免疫細胞→肝臓→脳→腸の相関が明らかになり互いに連携しながら腸内環境を維持していることが明らかになったのです。

 

この発見は、腸内環境の乱れが原因とされる炎症性腸疾患

 

・メタボリックシンドローム・うつ病・がん・COVIDー19を含む消化管感染症などの

 

様々な治療の繋がると期待されています。

 

今まで分からなかったことが分かるようになり、

 

さまざまな治療の選択肢が増えて患者様の症状が楽になると良いと思います。

 

参考文献:大学ジャーナル2020年6月18日、

迷走神経を介した「腸→肝臓→脳→腸」相関が腸の恒常性を維持している

自分の手の位置が分からない?※脳卒中リハビリに重要です。

脳卒中後遺症の症状の一つに深部感覚麻痺があります。

 

感覚麻痺の一つです。

 

眼を閉じた状態でも、手足の位置や曲がり具合、その動きなどを感じる感覚のことです。

 

脳卒中になり、この深部感覚が障害を受けることによって、

 

・自分の手足の位置が分からない。

 

・どの様に曲がっているのか分からない。

 

のような状態になります。

 

発症直後に病院のベッドで眼が覚めた時に、ベッドの中に何かが入っていて

 

「何だろう?」と思い、どけようとしているうちに、

 

「自分の足だった!」と気が付いて大変ショックを受けた、という話はよく聞きます。

 

懸命のリハビリの結果、ある程度動けるようになっても、この深部感覚が不完全だと、

 

自分の手足の位置や動いている状態が把握しきれていないので、

 

自分の手足が動いているという実感が薄くなります。

 

そのため、周りの人から「動けるようになって良かったね。」

 

と言われても、ご本人の実感がわかないというケースがあります。

 

感覚には、痛み・温度などを感じる表在感覚があり、これらを感じるセンサーが皮膚にあります。

 

このセンサーからの連絡が脳に届いて認識します。

 

深部感覚にも、筋紡錘・腱紡錘といわれるセンサーが、筋肉や腱の繊維の中にあります。

 

この筋紡錘・腱紡錘が筋肉の長さ・緊張を伝えることにより、関節の動きを脳に伝えています。

 

これらは、筋肉が異常にのばされたりして壊れないようにする、

 

安全装置のような働きもあります。

 

この他にも関節の中にも動きや振動を感じるセンサーがあり、関節の動きを脳に伝えています。

 

日常生活で物を手にもって動かしている時は、

 

・物を持っている、触れているという感覚と、

 

・実際の手足・身体の動きを把握する事

 

を同時にやっています。

 

人間の身体は本当に良く出来ています。

 

参考図書:生理学第二版、社団法人東洋療法学校協会

 

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